『魔法科高校の劣等生 師族会議編 5巻』の感想・レビュー
原作ライトノベルの17・18・19巻をコミカライズした本巻。
前巻ではそれぞれが十師族襲撃テロ事件の調査をしていると新たな出来事が発生。
達也は顧傑の潜伏先を襲撃しようとしたところ中で待ち伏せしていたジェネレーターと対峙、千葉寿和警部は怪しげな人形師・近江円麿と接触したあと同行していた稲垣警部補の様子がおかしい…というところで終わりました。
帯には一条将輝が一高に転入するとの文字が。達也や深雪達に近づくことでどう展開していくのかが見どころですね。
藤林さん、良い人です
千葉寿和警部を巻き込んでしまったことを気にかける藤林響子さん。
風間玄信中佐をはじめとして独立魔装大隊の人達は心情を描かれることがあまりないので、そういう意味では一番人間味を感じる人物なのではないかと思いました。
軍人、とりわけ精鋭が集う独立魔装大隊としては彼女は優しすぎるのかもしれません。
気になってしまったティーカップ
北山雫が達也と深雪に紅茶を淹れてくれたのですが、そのときのティーカップがめちゃめちゃ飲みづらそうなデザインをしていたんですがどうなんだろう…?と思い検索してみたが割と似たようなものやより複雑なものもありそうでもなかったみたい。
無知は恥とはこのことですなぁ。
魔法師が置かれている立場の難しさ
達也の言う「今の世界では魔法師は国から独立できない」とはどういうことなんだろうか。
今までの展開、これからの展開を考えても魔法師のパワーは絶大で今すぐにでも人類を制圧できそうなのに。
それにしても、この世界の反魔法主義の人達はよく魔法師に手出しできるなぁと思う。
明らかに上位の存在だし、本気を出せば皆殺しにされるのに。
我々の現実で考えたら銃抱えてるやつに石投げつけるようなものですよね。
実力者でも実力差はある
十師族といえど基礎的な魔法レベルでも実力差がかなりあるようですね。
まぁ深雪が特別優れているだけなのかもしれませんが。
他の十師族や百家の人達にもぜひ同じテストをしてもらってどんな違いになるのか見てみたいですね。
うっ…苦しい…。
テロ事件で忙しいなか、様々な思惑で繰り広げられる恋愛沙汰、見ていて息苦しい…。
それにしてもほのか(天使)とほのか(悪魔)、可愛すぎないか?そこが唯一の救いか。
手渡しって重要だよね
四葉家の通信が傍受されている疑いが出たときに代わりとして手紙を使っていました。
いくら科学やらITやら魔法やらが発展しようともアナログって時には必要なんですよね。
適材適所ってやつですか…現実でも代替案は常に考えておくべきというのは日本中に伝えたいところ。
隠密も流石です
黒羽家は諜報を担当しているので亜夜子と文弥は気配を消すのが特に上手くて得意なはずなんですが…
その2人に気づかれないで接近できるお兄様、さすがです。
九重八雲師匠以外に素で気づける魔法師はいるのだろうか?
表情の書き方がめっちゃ良い
最後の方で達也と風間中佐が交渉中にした本気の表情、すごく良い。
悟や意気込みが迫真の表情に全て現れている。
『魔法科高校の劣等生 師族会議編 5巻』の評価
個人的評価:
次巻は間違いなく達也による一方的な殺戮になりそうなので楽しみですね。
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