『魔法科高校の劣等生 四葉継承編 3巻』の感想・レビュー
原作ライトノベルの16巻をコミカライズした最終巻になります。
帯の通り、四葉家に関わる重大な秘密について言及されるという『魔法科高校の劣等生』の中でも盛り上がる話の一つが収録されているファン必見の1冊だと思います。
明らかになる深雪の秘密
まさか達也と深雪は兄妹じゃなかったとは。
と思いきやそれは婚約するための表向きの理由で実際はちゃんと兄妹でした。
衝撃なのは深雪が調整体、それも調整体としての欠点が無い完全調整体ということ。
そして深雪は達也の暴走を抑えるために作られたということ。
ただでさえ複雑な関係性なのにさらに複雑に…
まるで違う漫画を読んでいるようだ
真夜から婚約者が達也であると言われたときの深雪の反応がまるでラブコメみたいで良かったですね。
この作品であんな表情が見られるとは…見ているこっちまで小っ恥ずかしくも嬉しくなりました。
深雪からすれば今まで本当に苦しく不安な時間を過ごしてきた訳ですし、とりあえずおめでとうと言いたいですね。
コーヒーの味
執事の葉山さんが淹れたコーヒーは深雪が淹れたコーヒーよりも美味しいらしい。
一体どんな魔法を使っているのかは分かりませんが、あの達也を唸らせるほどだから相当な技術なんでしょう。
ぜひ飲んでみたいものだ。
四葉真夜、心が壊れてた
四葉真夜の壮絶で残酷な過去が明らかとなりました。
それによって精神というか心というかおかしくなってしまったのですが、今までよくその片鱗も見せなかったなと。
達也からも「狂っている」と言われてしまうほどですが、真夜は否定をしなかったのでもしかしたら自覚があるのかもしれません。
世界の終わりは確定的?
深雪は達也のストッパーとしての役割を担っていて、万が一深雪を失うことになると達也は暴走して世界を壊すそうです。
ふと考えたのですが、深雪が事故死や殺されるのではなく寿命で亡くなった場合はどうなるのかなと思いました。
その場合でも暴走するのであれば寿命延長の魔法でも開発されない限り100年以内には地球は崩壊することになりそうです。
達也の人間らしい一面
和室に敷かれた1枚の布団と横並びの枕、深雪ならまだしも達也まで動揺するとは思いませんでした。
まぁ感情を失ったといっても欲が無くなったわけではないそうですし、今までは下着姿などを見ても全く気にしていなかったのは単純に妹として認識していたからなんでしょう。
あれだけ動揺する達也はなかなか見れるものではありません。
一体どこから…?
急遽やることになった新魔法、バリオン・ランスのデモンストレーション。
そしてどこからともなく用意される巨大なイノシシ。
四葉本宅は山林にあるっぽいし、魔法で探して捕まえてきたのか、それとも実験用に常備してるのか。
原作小説でも何の説明もなく用意されるんですよねぇ。
『魔法科高校の劣等生 四葉継承編 3巻』の評価
個人的評価:
『魔法科高校の劣等生』における重要な話を綺麗な絵で読むことができたのはファンとして非常によかった。
原作小説だけしか読んでない人は是非読んでみてください。自信を持ってオススメできます。
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