明治から発売されているプロビオヨーグルト「R-1」、みなさんはこのヨーグルトを自作できることはご存知でしょうか?
実は、ヨーグルトメーカーを使えばかなり安く、大量にR-1ヨーグルトを作ることができるんです。しかも超簡単!
そこで、今回はヨーグルトメーカーを使ったR-1ヨーグルトの作り方を紹介していきます。
R-1ヨーグルトについて簡単におさらい
「強さひきだす乳酸菌」と題して明治が販売しているヨーグルト。
R-1という名前は含まれている乳酸菌の正式名称である「OLL1073R-1」からきています。
ブルガリア菌の「OLL1073R-1」乳酸菌はEPS(多糖体)という物質を作ってくれて、私達の体に良い効果をもたらしてくれます。
- 免疫を活性化する効果
1073R-1乳酸菌で発酵したヨーグルトが免疫を賦活するメカニズムを解明~2015年3月27日 日本農芸化学会にて発表~ – プレスリリース|企業情報|株式会社 明治
- 風邪を予防する効果
多糖体産生ブルガリア菌ヨーグルト摂取による風邪症候群の罹患リスク低減効果をヒト試験で確認 – 2008年|明治乳業プレスリリース|プレスリリース|企業情報|株式会社 明治
- インフルエンザを予防する効果
北里大学と多糖体産生ブルガリア菌ヨーグルト摂取によるインフルエンザウイルス感染防御効果を動物実験で確認 – 2009年|明治乳業プレスリリース|プレスリリース|企業情報|株式会社 明治
1073R-1乳酸菌で発酵したヨーグルトによるインフルエンザワクチン効果の増強について日本食品免疫学会で発表 – プレスリリース|企業情報|株式会社 明治
OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトがインフルエンザ予防に重要なIgA抗体を増加させることを確認~2016年11月9日 日本食品免疫学会にて発表~ – プレスリリース|企業情報|株式会社 明治
R-1ヨーグルトを自作するために用意するもの
- ヨーグルトメーカー
たくさんのメーカーから発売されていて値段も2000円~10000円と幅広いです。
機能としてあったほうがいいのは細かい温度調整と時間調整。
なぜかというと、乳酸菌によって発酵してくれる温度やかかる時間が違うからです。
私が使っているアイリスオーヤマのヨーグルトメーカー プレミアムは1度ごとの温度調整と1時間ごとの時間調整が可能で3000円弱で買えます。
牛乳パックごとセットできるため衛生的かつ後処理が楽で、スプーンや容器、牛乳パック用の蓋も付属しているのでこれさえ買っておけば間違いありません。
- 牛乳
基本的には成分無調整牛乳を使います。
無脂乳固形分や乳脂肪分は気にしなくても普通に作れるので一番安い牛乳で構いません。
私は一度に大量に安く作るために1000mlの牛乳を買っていますが、500mlを使っても問題ないです。
ただしその場合は発酵時間が多少変わると思うので調整してみてください。
- 飲むR-1ヨーグルト
R-1ヨーグルトにはたくさんの種類があるのですが、普通のドリンクタイプをオススメします。
理由としては液体なので混ぜる必要がなく、牛乳パックに直接注ぐことで衛生的に作れるからです。
ちなみに、通常の固形タイプを使っても同じものができるのでお好きな方を選んで下さい。
R-1ヨーグルトを作る手順
牛乳、ヨーグルトを常温に戻す
予め冷蔵庫から出しておき常温にしましょう。
冷えたままセットする場合はタイマーを少し長く設定した方がいいかもしれません。
牛乳パックに関しては短い時間なら電子レンジにそのまま入れて温めることもできるようです。
人によって意見が分かれていますが、ヨーグルトは電子レンジで温めると乳酸菌が死ぬ可能性が高いのでやめた方がいいです。
牛乳にヨーグルトを混ぜる
まず牛乳から100ml程度出します。(出した牛乳はご自由に。私は飲んじゃいます。)
次に牛乳パックの注ぎ口から飲むR-1ヨーグルトを流し込みます。
入れた後は特にかき混ぜたりはしなくていいです。
むしろ、かき混ぜるのに使った物に付着した菌が入ってしまうのでやめましょう。
かき混ぜる場合は熱湯で殺菌しておいてください。
ヨーグルトメーカーにセットする
ヨーグルトメーカー付属、無い場合は別途用意した紙パック専用蓋やクリップで牛乳パックに蓋をしてセットします。
時間、温度を設定して起動する
自作ヨーグルトで一番重要なのが設定する時間と温度です。
R-1ヨーグルトに含まれる乳酸菌「OLL1073R-1」がいくつに設定すれば上手く発酵するのか特許公報を確認してみます。
SNF9.7%、FAT3.05%、砂糖3.0%に調製した溶液(以下発酵乳Mix)にL. bulgaricus OLL1073R-1、S. thermophilus OLS3059(FERM P-15487)をスターター菌として加え、43℃で発酵を行った。酸度0.7で発酵を終了し、4℃で1日保存することで最終酸度0.78となった。
特許公報によると、43度で発酵させるようです。
時間については記述が特にないですが、8時間発酵させるのが正解な模様。
この時間と温度で設定し電源を入れましょう。
発酵が終わったら冷蔵庫で冷やす
8時間経過してしっかり固まったようなので牛乳パックごと冷蔵庫に入れて冷やします。
タイマーが切れてからの放置時間が長いと余熱や室温で発酵が進みすぎてしまうためなるべく早めに冷やしましょう。
自作ヨーグルト完成!
無事作ることができました。
プレーンヨーグルトなのでお好みで砂糖や蜂蜜などをかけてください。(そのままでも十分美味しいですよ)
作ったヨーグルトを種菌にする場合は殺菌した容器に少量移して冷蔵庫で保存してください。
自作R-1ヨーグルトの個人的評価
- 味
★★★★☆
- 固さ
★★★☆☆
- 酸味
★☆☆☆☆
- 乳清(ホエー)の量
★★☆☆☆
理想通りでシンプルな味・固さのヨーグルトです。
作りたては酸味が少ないですが、日数経過と共に酸っぱくなっていくので酸味が苦手な人は早めに食べるか蜂蜜などで工夫したほうがいいと思います。
とても作りやすいのでオーソドックスなヨーグルトが食べたい人にオススメです。
自作するとどれくらいおトクなのか
まず、飲むR-1ヨーグルトが約130円、牛乳が約160円なのでおおよそ300円かかります。
次に、飲むR-1ヨーグルトが112ml、牛乳は1000mlですが最初に約100ml減らすので約900mlです。
つまり1回で900ml÷112ml=約8本分(プラス混ぜた1本分)も作ることができます。
1ヶ月毎日飲むR-1ヨーグルトを買うと約3900円かかりますが、自作だと30日÷9本分×300円でなんと約1000円で1ヶ月分を作ることが可能です。
作ったヨーグルトを種菌にすればさらに安くなるので、かなりのコスパだと言えますね。
さいごに
ヨーグルトメーカーでR-1ヨーグルトの作り方を紹介してきましたが、手間のかからなさとコストの低さを考えるとやらないのは圧倒的に損だというのが分かってもらえたかと思います。
特にヨーグルトの中でも比較的値段が高いR-1ヨーグルトを自作することのコスパの高さは凄まじいものがあります。
これを機にみなさんも是非挑戦してみてくださいね。
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